検査・調査/環境調査

土壌調査

検査項目

シアン

青酸カリで知られる有害な物質で、シアンが作用すると組織内窒息を起こして死亡します。通常は、数秒ないし数分で中毒症状が現われ、頭痛、めまい、けいれんなどを起こして死亡し、少量摂取の場合は、耳鳴り、おう吐などを起こします。主な発生源としては、電気メッキ工場、製鉄所、化学工場などがあります。

フッ素

フッ素は、淡黄色の気体で、天然にはフッ化物イオン(F-)として広く存在しています。地殻中に約625mg/kg、海水中には約1.4mg/L含まれており、主な用途としては、フッ素系樹脂等の製造原料、侵食作用を利用したガラスのつや消し等があります。
 人体への影響としては、中枢神経障害が知られています。飲料水中0.5~1.0mg/L程度の少量では虫歯予防の効果がありますが、それ以上になると悪影響を及ぼします。

PCB(ポリ塩化ビフェニル)

不燃性で化学的にも安定であり、熱安定性にもすぐれた物質で、その使用範囲は絶縁油、潤滑油、ノーカーボン紙、インクなど多方面であります。

揮発性有機化合物

VOC(Volatile Organic Compounds)すなわち揮発性有機化合物とは、常温常圧で空気中に容易に揮発する有機化合物の総称で、主に人工合成されたものです。
比重は水より重く、粘性が低くて難分解性であることが多いため、地下に浸透して土壌汚染や地下水汚染を引き起こしたりしています。人体への影響としては、摂取によって頭痛やめまいの原因になるほか、中核神経や肝臓・腎臓機能障害、発がん性を有することなどが報告されています。
対象物質は、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、1,1,1-トリクロロエタン、ジクロロメタン、四塩化炭素、シス-1,2-ジクロロエチレン、1,1-ジクロロエチレン、1,2-ジクロロエタン、1,1,2-トリクロロエタン、1,3-ジクロロプロペン、ベンゼンの11項目が定められています。

チウラム

農薬の一種で、細菌、カビ、ウイルスの育成を抑制し、作物を病害から保護するための薬剤(殺カビ剤、抗ウイルス剤を含む)のことです。

シマジン、チオベンカルブ

農薬の一種で、農作物や樹木に有害な雑草、かん木を枯死させたり、成長を著しく抑制させたりする薬剤のことです。シマジンは除草剤の代表例で、使用方法によっては、下流の水域でシマジンが水から検出されることがあります。

有機リン

一般にパラチオン、メチルパラチオンなどの農薬としてみられています。パラチオン中毒は、軽症で全身倦怠、頭痛、めまい、発汗、おう吐が、中症ではよだれ、瞳孔の縮少、言語障害、視力減退などがみられ、重症では意識が強く侵され、全身けいれん、し尿の失禁を示し死亡します。主な発生源としては、農薬などの製造業などがあります。

六価クロム

六価クロムとは、酸化数6のクロム化合物の通称で、亜鉛・アルミニウム・マグネシウム・銀・銅などの防錆処理に広く利用されてきました。クロム自体は無毒ですが、人工的に生成された六価クロムは毒性が強く、気化しやすいため人体に吸収されやすいです。また、人体の影響として、鼻中隔穿孔や接触性皮膚炎、肺ガンが挙げられます。

銅は、動植物にとって必須微量元素であり、銅の不足は植物の光合成の低下、動物には貧血をもたらします。しかし、過剰摂取をすると、銅の毒性による肝硬変や黄疸などが起こり得ます。

カドミウム

イタイイタイ病の原因とされており、大量のカドミウムが長期間にわたって体内に入ると、慢性中毒となり、腎尿細管の再吸収機能が阻害され、カルシウムが失われて骨軟化症を起こします。主な発生源としては、メッキ工場、電子機器製造業などがあります。

大量の鉛が体内に入ると、急性中毒を起こし、腹痛、おう吐、下痢、尿閉などが現われ、激しい胃腸炎などで死亡することもあります。少量の場合には、食欲不振、頭痛、全身倦怠、貧血などを起こします。主な発生源としては、顔料、塗料化学工場、鉛蓄電池製造業などがあります。

ひ素

灰色で金属光沢があり、鶏冠石、石黄、硫ヒ鉄鉱などに硫化物として含有されています。ヒ酸鉛、三酸化ヒ素などは殺虫剤として農薬に用いられています。ヒ素中毒になると全身発疹、高熱、食欲不振等の症状を起こします。

セレン

多くは硫黄化合物中にセレン化合物として少量含まれて産出されます。単体のセレンには数種の同位体(無定型セレン、結晶状セレン、金属状状灰色セレンなど)があり、その光伝導体、半導体などの特質を利用して、整流器、太陽光電地、乾式複写機の感光ドラムに用いられています。無機化合物には酸化数が-2、+4または+6のものがあり、その用途には赤色顔料の原料、ゴム添加剤、ガラスの着色剤などの用途があります。
セレンの慢性中毒では、顔面蒼白、消化器障害、神経過敏症、呼気ニンニク臭などの症状を示します。

ほう素

ほう素は、地殻中には10mg/kg存在し、デンキ石、サイベリ石、コトウ石、カーン石、コールマン石等の鉱物として産出されます。自然界では単体としては存在しないが、遊離のホウ酸又は塩の形で広く分布しています。
ほう素は、通常飲料水中に1mg/L以下で存在していますが、高いレベルの例としては、火山地帯の地下水、温泉からの混入があります。また、金属表面処理、ガラス、エナメル工場排水からの混入があります。
 ほう素による中毒症状は、一般に胃腸障害、皮膚紅疹、抑うつ症を伴う中枢神経刺激などの症状があります。

水銀

常温で唯一の液体金属で毒性は強いが、自然水中に含まれることはほとんどなく、工場排水や水銀系薬剤などから由来します。水銀は蓄積性があり微量であっても体内蓄積が起こり中枢神経を侵します。またプランクトン、藻類、魚介類等の食物連鎖により濃縮されることもあります。特に、アルキル水銀では、炭素数の増加により急性毒性は強まるが、慢性毒性は減少されるといわれています。

アルキル水銀

水俣病の原因とされており、アルキル水銀を含む魚介類を長期に摂取すると、慢性中毒となり知覚、聴力、言語障害、視野の狭さく、手足の麻痺などの中枢神経障害などを起こして死亡する場合もあります。主な発生源としては、化学工場、乾電池製造業などがあります。

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